白髪染めが染まらないのは理由があった!きれいに染めるポイントを美容師が解説

白髪染めが染まらないのは理由があった!きれいに染めるポイントを美容師が解説

白髪染めが染まらないという場合は、髪質や染め方に原因がある可能性が高いです。

特に自己流のセルフ白髪染めをしていると失敗しやすいので、うまく染められずに悩んでいる人は、見直してみてください。

今回は白髪染めをするときに押さえておきたいポイントを紹介します。

目次

知っていますか?白髪染めヘアカラーで髪が染まる仕組み

知っていますか?白髪染めヘアカラーで髪が染まる仕組み


ヘアカラーを利用して白髪を染める場合、基本的には1剤と2剤を混ぜて使います。

1剤は酸素に反応して発色する酸化染料とキューティクルを開いて髪の内部まで染料を浸透させるアルカリ剤、2剤は酸素を発生させる酸化剤が主成分です。

1剤と2剤を混ぜることによってアルカリ剤がキューティクルを開き、混合液が髪の内部へと浸透。

さらに2剤によって発生した酸素が、メラニン色素を脱色して染料を発色させていきます。

発色した酸化染料の分子同士がくっつくと巨大化し、やがてキューティクルの隙間から出られなくなって髪の内部に定着することに。

こうすることで、白髪に色がつくようになるのです。

白髪染めの仕組みについては、こちらをチェック!

▶白髪染めとカラーの違いは何?自分はどちらを選ぶべき?そんな疑問に答えます!

白髪染めがうまく染まらない理由はどこにある?

白髪染めがうまく染まらない理由はどこにある?


白髪染めの手順書通りに進めているのに、上手に染まらない…。

そのような悩みを抱えている方は、少なくありません。

なぜ上手に白髪が染まらないのでしょうか、それには髪質や染め方、生活習慣などさまざまな理由が考えられます。

白髪染めが染まりづらい髪質だから

同じ日本人でも白髪染めが染まりやすい人と、そうでない人が存在します。

自分はどのタイプなのか、チェックしてみてください。

髪質が黒くて太く、しっかりしている

ハリがあって黒々とした髪の毛は健康的で素敵ですが、その分髪の毛を保護するキューティクルの枚数が多く、白髪染めの薬剤が浸透しにくいといわれています。

また、地毛の色が黒い方は元々持っているメラニン色素が多いためカラー剤で脱色するにも時間がかかり、染まらないと感じやすいようです。

毛が太くて多い、日本人らしい髪質の方は放置時間を長めにとってしっかりと浸透させましょう。

白髪染めが染まりづらい生活習慣をしている

意外と知られていませんが、生活習慣も白髪の染まりやすさに関係しています。

例えば食生活。

油をたくさん使った料理を食べると、その分多くの皮脂が出てきます。

皮脂はカラー剤をはじいてしまうので、薬剤が浸透しにくいと考えられるのです。

また、メラニン色素の生成を妨げ、白髪の量を増やすといわれているストレスも髪の健康の大敵です。

規則正しい生活を心がけ、白髪対策を意識しましょう。

白髪染めの選び方に問題がある

白髪染めが染まらない場合、薬剤の選び方が間違っている可能性があります。

ドラッグストアで何となく商品を選んでいた方は、以下のポイントに着目して自分の髪や肌に合ったものを選ぶようにしてください。

白髪染めではなく実はおしゃれ染めを選んでいる

白髪をおしゃれ染め用のヘアカラーやヘアマニキュアで染めていませんか?

おしゃれ染めは一時的に白髪を目立たなくさせることは可能ですが、そもそも白髪自体を染めることはできないため、すぐに色落ちしてしまいます。

白髪にはきちんと白髪専用の薬剤を使って染めるようにしましょう。

また、白髪染めでもトリートメントタイプや白髪染めシャンプーは回数を重ねて徐々に染めていくものであるため、白髪が染まりにくいと感じることも。

一回で染毛効果を感じたい人は、同じ白髪染めでもヘアカラーで染めるのが確実です。

植物染料単一のものを選んでいる

白髪染めヘアカラーの主要成分は①植物染料②塩基性染料③HC染料の3つで、商品によって異なります。

このうち染毛力が高いのは塩基性とHCの2つ。

植物染料のほうが髪の毛には優しいとされていますが、染まりやすさを重視するのであれば塩基性やHC染料が配合されたものを選びましょう。

白髪染めが染まりづらい染め方をしている

健康で薬剤が浸透しやすい髪質なのになぜかなかなか染まらないという人は、白髪染めの薬剤を上手に使えていないのかもしれません。

以下のポイントに気を配って、染め方を見直してみてください。

白髪染め薬剤の放置時間が短い

最近は5分や10分など、薬剤の放置時間の短さをウリにしている白髪染めが多く見られますが、一般的な白髪染めは20~30分程度の放置時間が必要です。

放置時間があまりにも短い薬剤には、色落ちの早いものや強力な染料が使われている可能性があるので、肌が弱い人は要注意。

また、髪質が太くて硬い人は、手順書に書かれている放置時間よりもきもち長めに放置するとしっかりと色が浸透します。

白髪染め薬剤の使用量が少ない

白髪染めの薬剤は「もったいないから」と節約することなく、たっぷり取って髪の毛全体に塗布しましょう。

毛量が多い人であればなおさらです。

塗った後はラップなどで頭を温めると薬剤がしっかり浸透して色持ちがよくなります。

白髪染めがきちんと染まる4つのポイント

白髪染めがきちんと染まる4つのポイント


白髪染めが染まりにくい髪質の方も、現在上手に染められていない人も、ポイントを押さえておくことでしっかりと染まるようになります。

染める前に頭皮と髪の油分をしっかりとって乾かす

皮脂や髪についた油分は白髪染めの薬剤をはじいてしまいますので、脂性の人やヘアワックスがついている状態の人は染める前にシャンプーをして油分を取り除きましょう。

髪の毛が濡れているとキューティクルが開いて薬剤が浸透しにくくなるので、シャンプー後は髪を乾かしてから白髪染めを始めてください。

トーン明るめの薬剤を選ぶ

白髪染めはおしゃれ染めに比べて髪の毛が暗くなりがち。

そして、一度暗くした髪の毛のトーンを上げるのはプロの美容師でも難しいものです。

薬剤を選ぶ時には地毛の色を確認してから、ワントーン明るい色をチョイスしましょう。

日本人には地毛の色よりもやや明るく染まる6~7トーンがおすすめです。

ブロッキングをして根元や生え際はよりしっかりと染める

こめかみや生え際は白髪が目立ちやすい部分であり、ここがしっかり塗れていないと「染まり具合が悪い」と感じられます。

この部分には重ね塗りをして、しっかり色を浸透させていきましょう。

髪の毛をピンなどでブロッキングすると根元や生え際の位置をきちんと確認でき、染めるべき部位を逃さずアプローチできます。

トリートメントなどでヘアケアをする

白髪をきれいに染めることができても、その後のヘアケアを怠っているとすぐに色落ちしてしまいます。

特に強い紫外線を浴びたときや、ドライヤーを使ったあとは髪の毛がダメージを受けている状態ですので、ヘアトリートメントやオイルを使って髪の毛のメンテナンスをしましょう。

白髪染めがうまく染まらなかったらどうしたらいい?

白髪染めがうまく染まらなかったらどうしたらいい?


白髪染めを試してみたもののうまく染まらなかった場合は、その原因を追究してリトライしてみましょう。

ただし、すぐに染め直すのではなく一週間程度おいて髪の毛を休ませてください。

白髪染めをする際「毛先と根元の色の仕上がりが違った」という失敗がよくありますが、この場合は毛先と根元に時間差をつけて染めていくリタッチを行いましょう。

髪の毛全体の色を均一にできます。

また、髪全体に色ムラが出てしまったときには、塗り残しが発生した可能性が高いです。

再度白髪染めをするときにはブロッキングをし、白髪染めを洗い流すときには薬剤をお湯になじませる「乳化」をしてから流すと薬剤が髪に残りにくくなります。

ここまで試してみたけど、どうしてもうまく髪の毛を染められないということであれば、美容院に行ってプロに染めてもらうのもひとつの手です。

セルフの白髪染めよりはコストがかかりますが、白髪をムラなくきれいに染め上げてもらえます。

失敗しない!白髪染めの選び方とおすすめの白髪染め3選

白髪染めを選ぶ時には①白髪染めの種類・成分②自分の髪質③白髪染めの色、の3つをチェックして選びましょう。

白髪染めにはヘアカラーやカラートリートメント、ヘアマニキュア、お歯黒式の4つがありますが、一度でしっかり染めるのであればヘアカラーがベスト。

カラートリートメントは数回使用を続けることで徐々に染めていくものが大多数、ヘアマニキュアは持続力が弱い、お歯黒式は種類が少ないと、それぞれデメリットがあります。

ヘアカラー剤が入りにくい髪質の方は、やや明るめの色を選ぶと染まりやすくなります。

そうでない方も、白髪染めは髪の色が暗くなりがちなので、地毛よりもワントーン明るい色を選びましょう。

ここからは染まりやすくて、取り扱いも簡単な3つの白髪染め用ヘアカラーを紹介します。

ぜひ白髪染め選びの参考にしてください。

おすすめの白髪染め①ウェラトーン2+1

おすすめの白髪染め①ウェラトーン2+1


カラーバリエーションが豊富で、自分にあった色を見つけられます。

乾いた髪の毛に塗布した後は約20分放置し、洗い流します。

ミクロの色素が髪の毛の内部までしっかり浸透し、色持ちも長続きします。

植物由来の3つのトリートメント成分が配合されていて、美しい髪の毛へと導かれます。

内容量

A剤43ml+B剤86ml

価格

1,396円(税込)

色展開

全25色

【レビュー】

美容室でブリーチカラーして、だいぶ伸びてきてしまったので、リタッチ染めしました。 白髪染めでは明るい色ですが、なんとか入りますし、明るめの色なので白髪が目立ちません。 とても気に入りました。

白髪染めに必要なアイテムが揃っているので、買って来てすぐにヘアカラーを開始できます。 お手軽ですごく簡単なのに、仕上がりはサロン級です。髪のダメージもほとんどありません。 染めてからもう2週間以上経過していますが、色落ちや変色はなく、 染めたての美しさが続いています。

おすすめの白髪染め②リライズ白髪染め

おすすめの白髪染め②リライズ白髪染め


髪の毛につけて5分経って洗い流すだけで白髪染めが完了します。

スピーディーな白髪染めができますが、100%天然由来配合で、頭皮には優しく作られているのが特徴。

ふんわり仕上げとまとまり仕上げの2種類から選べます。

自然な色に仕上がる、黒髪派の人におすすめの白髪染めです。

内容量

155g

価格

2,970円(税込)

色展開

ブラック

【レビュー】

髪の毛や爪(多分)以外は染まらないので非常に扱いやすいです。 ちゃんと洗い流せば風呂場、タオル、枕カバー、襟など染まるのを気にする必要がありません。 肌も染まらないので生え際にクリームを塗る必要もない。 髪の毛が痛むどころかトリートメント効果も高めで髪にも優しい新しいタイプの白髪染めです。

染まるには染まるのですが(全体的な白髪では無いために)やはり白髪のように目立つのでブラックに変更してみました。 結果、自然な黒色で2回目から綺麗に色が入りました。 今3回目まで使用してみたところです。色落ちはまだわかりません。

おすすめの白髪染め③ブローネ泡カラー

おすすめの白髪染め③ブローネ泡カラー


泡を揉みこんで染めるタイプの白髪染めであるため、見えない後ろの部分もしっかりムラなく染められます。

ブロッキングが苦手な方もこちらであれば楽に使えるはず。

ピンク系やアッシュ系のカラーもそろっていて、白髪染めとおしゃれ染めを同時に楽しめます。

内容量

1液40ml+2液60ml

価格

907円(税込)

色展開

全18色

【レビュー】

量がかなりあります。セミロングの私の長さでも最後は余るくらいあります。 量もたっぶり、しかも泡泡なので髪全体がきちんと包まれて染め残しはありません。 髪も荒れることがないので、私は付属のトリートメントも使ってないです。

色は綺麗だと思いますが、しっかりと染めたい場合は30分ぐらい置き、特に生え際は泡をしっかり大量に付け着け、良く揉み混んだ方が良いと思います。 白髪も綺麗に染まり、ダークブラウンより若々しく自然に見えると言われました。

まとめ

白髪染めがうまく染まらない人は、一度自分の髪質や染め方、白髪染めの選び方を見直してみることをおすすめします。

少し手順や商品を変えるだけで、白髪の染め上がりが驚くほど変わってくるはずです。

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