【毛髪診断士解説】白髪染めではげる、薄毛に!? 2つの原因

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白髪染めではげるって本当!? 【毛髪診断士】が教える頭皮にやさしい白髪ケア


白髪にまつわる噂はいくつかありますが、なかでも「白髪染めをすると、はげる!」という話を聞いたことはありませんか?

実は、白髪染めがはげる原因に直接は関係していません。

ではなぜ「白髪染めははげる」と言われるのかを解説していきます。

「はげる」リスクを抑えるための髪や頭皮にやさしい白髪ケアもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「白髪染めを使うとはげる」って本当なの?

「白髪染めを使うとはげる」って本当なの?


白髪が気になってくると、多くの人がはじめる白髪染め。

その白髪染めが、なんと「はげる原因」だという説があります。

本当だったら聞き捨てならないですよね。

この噂、本当なのでしょうか?

毛髪診断士の立場から結論を言ってしまうと、「白髪染めがはげる原因に直接は関係していません」。

白髪染めをしたからといって、大量に毛が抜けて髪が薄くなるというわけではないので、安心してください。

ただし、白髪染めがはげるリスクを高める可能性はある

ただ、安心ばかりもしていられません。

じつは、白髪染めをすることで、はげるリスクが高くなることは確かなのです。
ここで、白髪染めの仕組みを簡単にご説明します。

ただし、白髪染めがはげるリスクを高める可能性はある


白髪染めはカラーリングと同様に、1剤と2剤という2つの薬剤を混ぜて染めていきます。

髪に薬剤を塗布すると、1剤に含まれているアルカリ剤が髪を保護しているキューティクルを無理やり剥がし、そのすき間から酸化染料が髪の内部に浸透します。

また2つの薬剤を混ぜることで発生する酵素がメラニン色素を分解して髪を脱色し、染めた色を定着させていく仕組みです。

一度で白髪が目立たなくなる点はありがたいですが、薬剤で無理やりキューティクルを剥がして色を入れていくので、髪や頭皮に大きなダメージを与えてしまう白髪ケアだと言えます。

「はげる」には2種類ある

「はげる」には2種類ある


ここで注目したいのが、一言で「はげる」といっても、じつは2種類があるということ。

一般的に、「はげ」=「髪が抜けて少なくなる」というイメージではないでしょうか。

加えてもうひとつ、1本1本が細くやせ衰えた状態になると、髪の量は少なくないのに髪全体のボリュームがなくなり、頭皮が透けて見えたりするので「はげている」という印象を与えてしまう、という事実があります。

つまり、白髪染めによって、

・髪や頭皮に大きなダメージを受ける

・何度も白髪染めを繰り返していくうちに、頭皮環境が悪化、抜け毛が増える

・頭皮トラブルが増えると、地肌を掻いてしまい、さらに抜け毛に繋がる

・度重なるダメージで、だんだんと髪がやせ細ってきてしまうので、本数は同じでもボリュームがなく、薄毛の印象に繋がる

…といった状況に陥ってしまうのです。

ズバリ、はげる(薄毛)の原因はコレ!

ズバリ、薄毛の原因はコレ!


では、抜け毛や地肌がすけて見える、分け目が目立つなどの薄毛はなぜ起こるのか、その原因について見ていきましょう。

ホルモンの変化

年齢を重ねると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減っていきます。

すると、頭皮のコラーゲンの育成を促進したり、毛乳頭細胞に作用して髪の成長期を持続させたりする働きも低下するように。

反対に、男性ホルモンが活発になることから、抜け毛や薄毛が起こりやすくなります。

毛穴が詰まる

普段のシャンプーで頭皮までしっかり洗えていないと、脂が毛穴に詰まってしまい、髪を育むために必要な栄養分が行き届かなくなります。

その結果、栄養不足によって髪が細くなってしまいます。

食生活

食生活


脂質が多すぎる食生活や良質でない油脂を多くとっている、ジャンクフードばかり食べている、または極端なダイエットや無理な食事制限を続けていると、髪に必要な栄養が不足し、健康な黒髪を作れなくなってしまいます。

アルコールの過剰摂取も、髪にとっておすすめではありません。

生活環境の乱れ

偏った食生活だけでなく、睡眠不足や運動不足など生活環境が乱れると、代謝が低下。

ホルモンバランスも崩れ、体内で新しい細胞が作られにくくなります。

ストレス

ストレス


強いストレスを感じ続けると、自律神経のバランスが乱れ、血流が悪くなってしまいます。

血液が滞ると、髪に必要な栄養や酸素が頭皮に行き届かなくなるため、抜け毛に繋がることに。

産後の体調不良

妊娠中・出産後はホルモンバランスが大きく変化し、髪の成長サイクルに影響を及ぼすことも。

産後の体調が落ち着けば、徐々にホルモンバランスも元の状態に戻ってくるので、抜け毛も少なくなり、新しい髪が生えてきます。

そのため、基本的には心配いりませんが、赤ちゃんのお世話を一人で担うなどの育児状況や家庭環境によっては、極端な睡眠不足やストレス、栄養不足が生じることも。

そのような心身ともに不調が続くと、円形脱毛症やびまん性脱毛症(頭全体が薄くなる)に繋がることがあるので、要注意です。

このように見てみると、はげる原因を回避するには、頭皮環境の改善と食生活の見直しが特に重要!ということがわかります。

できるだけ頭皮ダメージを小さくする白髪染めの方法

できるだけダメージを小さくする白髪染めの方法


髪や頭皮に良くないと頭では理解しても、やっぱり白髪をそのままにするのは…と躊躇してしまいますよね。

そこで、できるだけダメージが小さくなるような白髪染めのやり方をお伝えします。

地肌に薬剤をつけないように気をつける

白髪染めの薬剤は、ただでさえ頭皮にダメージが大きいもの。地肌に直接塗ってしまうと、そのダメージはさらに大きくなってしまいます。

セルフで白髪染めをするときは目の細かいコームやハケを使って、髪の根元ギリギリまで塗布するよう意識しつつ、地肌には薬剤をつけないように気をつけましょう。

染める間隔をできるだけ空ける

染める間隔をできるだけ空ける


白髪の量や髪が伸びるはやさにもよりますが、できるだけ白髪染めをする間隔を空けることも、地肌へのダメージを小さくして抜け毛や薄毛を防ぐひとつの方法です。

白髪が目立ちにくいカラーを選ぶことも、白髪染めの頻度を減らすのに一役買うかもしれません。

美容院で染める

美容院で白髪染めをする場合、その人に合った色味や薬剤の調合をお願いできますし、髪や頭皮にやさしい薬剤をチョイスしてくれます。

もちろん、地肌に薬剤をつけないようなテクニック、また染まり具合を見ながら時間調節をしたりといった細かなケアも受けられます。

セルフで染めるよりも費用はかかりますが、やはりプロに任せたほうが髪のためには安心だと言えるでしょう。

ジアミンフリーなど髪にやさしい白髪染めを選ぶ

白髪染めに含まれている「ジアミン(正式名称・パラフェニレンジアミン)」という酸化染料が髪や頭皮にダメージを与え、さらにはアレルギーを引き起こす原因だとされています。

そこで、ジアミンを使っていない、ダメージの少ない白髪染めを選ぶのもひとつの手です。

ヘナ

ヘナ


インドや北アフリカの乾燥した地域に自生するミソハギ科の植物の葉を乾燥させて、粉末にした「ヘナ」は、天然のカラーリング剤として注目を集めています。

白髪に色が入りやすく、またトリートメント効果がある点、なにより植物を使った染料なので、髪や頭皮にやさしい点が人気の理由でしょう。

ヘナを取り扱っている美容院も多数ありますし、セルフ用のセナも市販されているので、探してみると良いでしょう。

ヘナについてもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

▶「ヘナ」で白髪染めって本当にいいの?ヘナ染めのメリット/デメリット

カラートリートメント

髪の表面に少しずつ色を定着させていくカラートリートメントも、髪を脱色して色を入れる白髪染めと違って、ダメージが少ない白髪染めのひとつ。

シャンプーの後に使うだけという手軽さも人気です。

KAMIKA白髪染めカラートリートメント

KAMIKA白髪染めカラートリートメント


ヘマチンやメリタンといった白髪ケアに良い成分をはじめ、植物や海藻などの美容成分が詰まったカラートリートメント。

髪が傷んでいる部分に発色し、髪の表面を綺麗に染めていきます。

傷んだ髪をしっかり補修してくれるから、白髪とダメージヘアの両方のケアができる点が魅力です。

色はローズブラウンとアッシュブラウンの2種類。

【内容量】200g

【価格】3,980円(税抜)

ポーラ グローイングショット カラートリートメント

ポーラ グローイングショット カラートリートメント


大きさの異なる2つのピグメント(顔料)を配合したカラートリートメント。

浸透型ピグメントが毛髪内部に入り込み鮮やかに発色し、吸着型ピグメントが毛髪表面をコーティングします。

頭皮環境を整えて髪にツヤを与える、ポーラオリジナル成分も配合。色づきがよく、使い続けるほどに美しい髪へと近づけてくれます。

ブラックとブラウンの2色展開。

【内容量】200g

【価格】3,190円(税込)

意外にある!白髪染め以外の白髪ケア法

白髪を目立たなくする方法は、白髪染めだけではありません。

そのほかの、髪や頭皮にやさしい白髪ケアもたくさんあります。

髪型を工夫する

髪型を工夫する


前髪を作る、トップにボリュームをもたせたショートヘアにする、ハイライトやローライトを入れる…これらは、白髪が目立ちにくい髪型です。

一度試してみてはいかがですか?

また、分け目をジグザグにとることも、髪の根元が目立ちにくいので白髪隠しに有効なヘアスタイル。

ぜひ一度、美容師さんに相談してみることをおすすめします。

▶白髪が目立ちにくい髪型についてはこちら

白髪ケア用のシャンプーを使う

白髪ケア用のシャンプーも、毎日の入浴時間に使えるので手間がなく、髪を痛めないケア方法。

なかでも、「ヘマチン」という成分が含まれているものがおすすめです。

白髪染めの色持ちを良くし、傷んだ髪を補修する、紫外線から髪を守る、さらには白髪を予防する働きもある、いま話題の成分です。

ココイルプレミアムシャンプー

ココイルプレミアムシャンプー


髪のダメージに悩む人や日常的にスタイリング剤を使っている人にピッタリな白髪ケアシャンプー。

ヘマチンやペリセアといった成分が、白髪染めで傷んだ髪を補修してくれます。

また、スタイリング剤を溶かして落とすことができるジオレイン酸PEG120メチルグリコースも配合。

ベルガモットの香りも好評です。

【容量】500ml

【価格】2,500円(税別)

KAMIKA(カミカ)

KAMIKA(カミカ)


最近話題のクリームシャンプー。

濃密なクリームで汚れを包み込み、乳化させてやさしく落とすので、髪や頭皮に負担なく、頭皮環境を整えることができます。

ヘマチン&メリタンのWのサポート成分が、白髪染めの持ちを良くし、メラニン不足にもアプローチ。

これ1本で、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、頭皮クレンジング、白髪ケアができる点も魅力です。

【内容量】400g

【価格】定価:5,800円(税抜)⇒ 定期便の場合、初回限定1,980円(税抜)

白髪隠しファンデーションを使う

外出前などに白髪をサッと隠せるのが、白髪隠しファンデーション。

トリートメント効果があるもの、ウォータープルーフのもの、美容成分が含まれているものなど、商品によって特徴が違うので、自分に合ったものを探してみてくださいね。

KAMIKA ポイントヘアカラー

KAMIKA ポイントヘアカラー


ジアミンやパラベン、アルコールは不使用、髪や頭皮にやさしい白髪隠しファンデーション。

KAMIKAシリーズのシャンプーと同じく、ヘマチンとメリタンが配合されており、使い続けるほどに白髪が染まっていきます。

チューブを押すとブラシにクリームが出てくるタイプなので、量の調節がしやすく使いやすい点も人気です。

【内容量】30g

【価格】3,700円(税抜)

SMHヘアファンデーション

SMHヘアファンデーション


パフと微細パウダーが一体化し、分け目の白髪をカバーしてくれる白髪隠しファンデーション。

気になる部分にパフを軽くたたくことで、自然に白髪が目立たなくなります。

毎日肌につけるファンデーションと同じ感覚で手軽に使え、シャンプーで簡単に洗い流せます。

ブラック、ダークブラウン、ライトブラウンの3色展開。

【内容量】12g

【価格】3,800円(税抜)

食生活を見直す

食生活を見直す


「はげる原因」のところでお伝えしたように、バランスの取れた食事内容というのは、健康な髪や頭皮を育むために必要不可欠です。

まずは、ジャンクフードや加工食品などを控えることが第一。

脂っこいものや甘いものなどは魅力的ですが、食べ過ぎは禁物です。

そのうえで、髪に良いとされているたんぱく質、亜鉛、ビタミン、ミネラルなどを中心とした、バランスの取れた食事を意識しましょう。

難しい場合は白髪ケアサプリメントを利用する

できるだけたくさんの栄養を…と思っても、忙しくて自炊がなかなかできない人にとっては、ちょっとハードルが高いものですよね。

そんなときは、白髪ケアサプリメントを上手に利用することをおすすめします。

飲んですぐに効果が出るというものではありませんが、飲み続けることで白髪や抜け毛に効果が期待できます。

たとえば、楽天のレビュー数No.1、累計販売個数85万個を突破したという「ブラックサプリEX」は、L-リジンやビオチン、アルギン酸、亜鉛、ビタミンCなど、髪に良いとされている9種類の成分がぎゅっと詰まった白髪ケアサプリメント。

難しい場合は白髪ケアサプリメントを利用する


しかも、現役の医師でありサプリメントアドバイザーが監修しているから、選りすぐりの成分を適切なバランスで配合されています。

モンドセレクション金賞も受賞している、世界も認めたドクターズサプリメントです。

1日3粒飲むだけなので、三日坊主の人でも続けられそうですね。

ブラックサプリEX

【内容量】270粒(約3ヶ月分)

【価格】5,980円(税抜)

まとめ

「白髪染めではげる」ということはないですが、白髪染めを繰り返すことによりが髪や頭皮に悪影響を与えることは確かです。

できるだけダメージの少ない白髪ケアを選んで、いつまでも若々しい髪を保ちたいものですね。

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