傷まない白髪染めが知りたい!毛髪診断士おすすめの白髪染め方法&商品

傷まない白髪染めが知りたい!毛髪診断士おすすめの白髪染め方法&商品

髪ができるだけ傷まない白髪染めがあったら…そんな切実な思いを抱えている人は多いですよね。

また、そろそろ白髪染めを始めたいけど、「市販の白髪染めは髪が傷む」という噂を聞いて迷っている、なんて人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、髪のことを知り尽くした毛髪診断士による「傷みづらい白髪染め」のテクニックをご紹介します。

後半ではおすすめの白髪染め5選もお伝えするので、ぜひ最後までお見逃しなく!

目次

白髪染めで髪が傷むのはなぜ?

白髪染めで髪が傷むのはなぜ?


どうして白髪染めを繰り返すと髪が傷んでしまうのでしょうか。

それを解明するために、まずは白髪染めの仕組みを簡単にご説明します。

一般的な白髪染めは、1剤(酸化染料とアルカリ剤が主成分)と2剤(過酸化水素が主成分)という2種類の薬剤を混ぜて、髪に塗布します。

白髪染めの仕組み


すると、1剤に含まれているアルカリ剤の働きによって、髪を保護しているキューティクルが開き、その隙間から混ざった薬剤が髪の内部に浸透します。

続いて、アルカリ剤が2剤の過酸化水素を分解し、酵素が発生。

この酵素がメラニン色素を分解して髪を脱色し、同時に染料を発色させます。

発色した染料は酸化反応によって元の分子よりも大きくなっているので、髪の外に流れ出しにくく、そのまま色が定着する、というわけです。

こうして仕組みを見てみると、薬剤を使って無理やりキューティクルを剥がしていることがわかります。

繰り返し使うほどに、髪が傷むのも納得ですよね。

さらに、市販の白髪染めは、誰が使ってもしっかり染まるように強めの薬剤が配合されているため、乾燥したりゴワついたりといったトラブルが起こりやすいのです。

髪が傷まない白髪染めのチェックポイントは3つ

髪が傷まない白髪染めのチェックポイントは3つ


では、白髪染めによって髪が傷むのは仕方ないことだと、諦めなくてはいけないのでしょうか?

いいえ、少しでも傷みにくくするコツはあります!

傷まない白髪染めのチェックポイントは、大きくわけて次の3つです。

・白髪染めの種類を知る

・できるだけダメージが少ない白髪染めのテクニックを知る

・美容院とセルフ(自宅で染める)をバランス良く利用する

それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

【ポイント1】白髪染めの種類を知って、自分に合ったタイプを選ぼう(全5種)

【ポイント1】白髪染めの種類を知って、自分に合ったタイプを選ぼう(全5種)


一言で白髪染めといっても、実はいくつかの種類があります。

それぞれ特長が違うので、自分に合ったものをチョイスすることが大切です。

※こちらの表は横スクロールでご覧ください。

種類 仕組み メリット デメリット
白髪染め ・薬剤でキューティクルを剝がし、
染料を入れていく
・一度で白髪がしっかり染まり、
色が落ちにくい
・薬剤の化学反応で染めるため、
髪へのダメージが大きい
ヘナ ・ヘナという植物を乾燥させ、
粉末状にしたものを使って髪を染める
・天然の植物成分なので、
髪や頭皮にやさしい
・トリートメント成分が含まれており、
使うことで髪にハリやコシ、
ツヤが出る
・染めるのに時間がかかる
・髪質によって染まり具合が異なる
・明るく染めることができない
・比較的安全だが、
植物成分にアレルギーが
出る可能性もある
ヘア
マニュキア
・髪の表面に色素成分を
浸透させて、コーティングする
・キューティクルを剝がさず、
白髪の表面に色を付けるだけなので、
ダメージが少ない
・髪にツヤが出る
・白い髪までしっかりと染まりにくい
・シャンプーで少しずつ
色が落ちてくるので、色持ちが短い
白髪ケア用
カラー
トリートメント
・シャンプーの後に
トリートメントとして使うことで、
髪の表面に少しずつ色を定着させていく
・いつものシャンプー後に
使うだけなので、手軽にできる
・ダメージが少ない
・1回では染まらないので、
回数を重ねる必要がある
・手やタオルが汚れる場合がある
白髪隠し ・マスカラやコームなどで、
白髪が気になる部分に色を塗る
・外出前などに
サッと白髪隠しができる
・髪の生え際、分け目などに
使いやすい
・シャンプーで落ちるので、
一日だけしか持たない

白髪染め

白髪染めは、一度でしっかり染まりますが、その分髪へのダメージが大きいのが難点。

後の章でお伝えしますが、セルフだけでなく美容院で染めてもらうなど、プロの手を借りながら行っていくのが良いでしょう。

★こんな人におすすめ!

白髪の量が多い人・一度でしっかり染めたい人

ヘナ

ヘナ


ヘナは安全性が高く、髪にハリやコシまで出るので人気がありますが、独特のニオイが気になる、手間がかかるなどのデメリットも。

思った色に染めるのが難しいという声もあります。

★こんな人におすすめ!

できるだけ安心安全なものを使いたい人・髪が柔らかく、ハリやコシが欲しい人

ヘナについて、もう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

▶「ヘナ」で白髪染めって本当にいいの?ヘナ染めのメリット/デメリット

ヘアマニキュア

髪の表面に色をつけるので、ダメージが少なく、ツヤも出るヘアマニキュア。

ただし、色持ちがあまり良くない点や白髪がしっかり染まりにくいので、白髪の量が少ない人におすすめです。

★こんな人におすすめ!

白髪が少ない人・髪のツヤを維持したい人

白髪ケア用カラートリートメント

白髪ケア用カラートリートメント


バスタイムに手軽に染められる白髪ケア用カラートリートメントは、白髪染め特有のツンとしたニオイがなく、髪や頭皮へのダメージも少ないです。

そのかわり、一度では染まらないので、回数を重ねて好みの色に染めていく手間があります。

★こんな人におすすめ!

少しずつ白髪を染めていきたい人・手軽に白髪ケアをしたい人

白髪隠し

気になる部分にサッと塗って白髪が隠せるため、白髪染めをして伸びてきた部分に使っている人が多い白髪隠し。

生え際や分け目などの白髪に使えます。

白髪が気になり出した人が、まずできるケアでもあります。

★こんな人におすすめ!

これから白髪ケアをはじめる人・白髪染めと併用したい人

【ポイント2】髪が傷まない白髪染めテクニック

【ポイント2】髪が傷まない白髪染めテクニック


続いては、一度でしっかり染めたいから白髪染めを選んだという人へ、少しでも髪へのダメージを少なくするためのテクニックをご紹介します。

どれもほんのひと手間、ひと工夫でできることなので、ぜひ実践してみてくださいね。

取扱説明書は必ず熟読する

取扱説明書は必ず熟読する


何度も白髪染めを繰り返していると、「手順はもうわかっているから、いきなり染めよう!」と思うようになるかもしれません。

けれども、思ったように染まらなかった場合、なんらかのトラブルが起きた場合の多くは、しっかりと説明書を読んでいなかった…というケースです。

商品によって放置時間や塗布の仕方などが違うことはよくあります。

また、薬剤を長く放置すればその分よく染まるということはなく、かえって髪や頭皮を傷めることに。

頭皮のかゆみや皮膚トラブルを招く可能性も少なくありません。

取扱説明書には大切な注意事項も書かれているので、必ず事前に目を通しておきましょう。

手袋、ケープ、耳カバーなどの準備は万端に

白髪を染めるときに必要な物がいくつかあります。

商品の中に入っているケープだけでなく、手袋や耳カバーなども準備しておくと、薬剤から皮膚を守ることができるので、あらかじめ揃えておくと安心です。

保護クリームを塗っておく

保護クリームを塗っておく


美容院でカラーや白髪染めをしたことがある人であれば経験済だと思いますが、染める前には必ず顔周りに保護クリームを塗ります。

これは、薬剤から肌を守るためです。

自宅で染める場合も、必ず保護クリームを塗ってから行いましょう。

部屋の温度に気をつける

以外に盲点なのが、部屋の温度です。

気温が低いと染まりにくいことがあるので、冬場は特に、部屋の中を温めておくことをおすすめします。

夏場は、直接エアコンの風が当たる場所で行わないよう注意しましょう。

染めた後は、洗い流さないトリートメントで保護する

染めた後は、洗い流さないトリートメントで保護する


白髪染めをするときに傷つき、開いたキューティクルは、その後シャンプーのたびに開いてしまいます。

つまり、毎回髪を傷めるリスクが高くなるということです。

そこで、毎日のシャンプー後に洗い流さないトリートメントで髪の表面を保護してあげましょう。

ドライヤーの熱から髪を守る役割もあります。

【ポイント3】美容院とセルフをうまく使い分ける

【ポイント3】美容院とセルフをうまく使い分ける


白髪染めをする際、美容院とセルフの2つの方法があります。

美容院でお願いすると、その人の髪の状態にあわせて薬剤の分量や放置時間、髪への塗布の仕方を見極めてくれるので、比較的髪が傷みにくいと言えます。

また、白髪染めだけでなく、白髪が目立ちにくいヘアスタイルやメッシュ、ハイライトなどの方法も提案してもらえるので、より髪を傷めにくいと言えるでしょう。

ただし、それなりの出費となるので、毎回美容院で染めるとなると経済的にも大変ですよね…。

一方、市販の白髪染めは、手軽にできて低コストですが、強い薬剤を使用しているため、髪や頭皮のダメージも大きいです。

そこで、月に1回のペースで染めるのであれば、3回に1回は美容院で染めるのがおすすめ。

白髪染めと一緒にトリートメントなどもお願いすれば、より髪をダメージから守ることができます。

毛髪診断士おすすめの傷まない白髪染め5選

ここからは、毛髪診断士がおすすめする、市販の白髪染めを5つご紹介します。

ぜひ自分に合うものを探してみてくださいね。

1.シエロ ムースカラー

シエロ ムースカラー


ボタンをプッシュするだけ、薬剤を混ぜる手間がなく、ムースの泡が髪全体にムラなくなじむ「シエロ ムースカラー」。

3つの天然ツヤ成分(グレープシードオイル、ユーカリオイル、月見草オイル)と、2つのケア成分(海洋コラーゲン、アロエエキス)で、髪の状態を整えながら染めていきます。

また、ツンとするニオイをおさえ、やさしいフローラルの香りも好評。

全16色と、カラーバリエーション豊富な点もポイントです。

<カラー展開>16色

<内容量>1剤50g、2剤50g

<価格>オープン価格

<口コミ>

ワンプッシュで使えるので、すごく便利。 初めての白髪染めでしたが、しっかりムラなく染まりました。 嫌なニオイもしなかったので、快適に使えました。

ショートヘアなので、いつも薬剤が残ってもったいないな~と思っていたけど、この商品は使いたい分だけプッシュして使えるし、残った分は取っておけるので経済的です。

2.花王リライズ 白髪用髪色サーバー

花王リライズ 白髪用髪色サーバー


100%天然由来の着色成分だけを使っているから、髪に負担をかけることなく白髪ケアができる「リライズ 白髪用髪色サーバー」。

使うたびに、髪が色づいていきます。

通常マストとされている皮膚のパッチテストも必要ないと謳われており、その安全性は折り紙つき。

白髪を「隠す」のではなく、「自然な黒髪に近づけていく」というコンセプトなので、前向きな気持ちで白髪ケアを続けていけます。

<カラー展開>2色/まとまり仕上げ・ふんわり仕上げの2タイプ

<内容量>155g

<価格>オープン価格

<口コミ>

美容院の白髪染めでも頭皮がヒリヒリする私ですが、このリライズはまったく刺激がなく、染みないので感動しました。

回数を重ねるごとにしっかり白髪が染まり、しかもお風呂場が汚れない! 男女兼用なので、夫と一緒に使えるのもうれしいです。 もう少し色味があるといいなぁ。

3.ウエラトーン ツープラスワン クリームタイプ

ウエラトーン ツープラスワン クリームタイプ


自宅でサロンクオリティの白髪ケアができると好評の「ウエラトーン ツープラスワン クリームタイプ」。

植物由来の3つのトリートメント成分(ホホバ油、アボカド油、ヒマワリ油)、さらには輝きエッセンスを薬剤にプラスすることで、しっかり白髪を染めながらも輝くツヤのある美髪に近づけます。

7つの髪色に加えて、トーン(明るさ)も選べる全25色なので、自分に似合う髪色がきっと見つかります。

<カラー展開>25色

<内容量>A剤60g、B剤60g、エッセンス7.3ml

<価格>オープン価格

<口コミ>

エッセンスの効果なのか、染めた後も手触りが良く、ツヤもあるのでうれしいです。 今まで使った白髪染めの中で、一番ダメージが少ないように感じます。

「色持ち6週間」という謳い文句は嘘ではありませんでした。 色が落ちにくく、持ちが良いから、白髪染めをする頻度が少し減りました。

4.ビゲン 香りのヘアカラー 乳液タイプ

ビゲン 香りのヘアカラー 乳液タイプ


その名の通り、フローラルブーケの香りが癒やし効果バツグン、染めた後も嫌なニオイが気にならない「ビゲン 香りのヘアカラー」。

ツバキオイル、オリーブオイル、ココナッツオイルという3つの天然由来トリートメント成分が髪にツヤを、ヒアルロン酸が潤い与えてくれます。

髪全体をムラなく、根本までしっかり染めたい場合は乳液タイプがおすすめです。

生え際など気になる部分を染めたい場合は、クリームタイプをどうぞ。

<カラー展開>14色

<内容量>40g、60ml

<価格>オープン価格

<口コミ>

乳液タイプの白髪染めは珍しいので試してみたら、手軽に使えて、髪全体がムラなく染まりました。 苦手だったツンとするニオイもなかったです。

伸びがよく、香りも良いので気に入っています。 取扱説明書もわかりやすいので、初めての人でも失敗なく染められると思います。

5.ロレアルパリ 6NB エクセランス R クリームタイプ

ロレアルパリ 6NB エクセランス R クリームタイプ


一般的なヘアサロンと同じ工程でセルフの髪染めができる「ロレアルパリ 6NB エクセランス R クリームタイプ」。

うるおい剤が染毛剤に含まれているだけでなく、染めた後のアフターカラーシャンプー、アフターカラートリートメントまでセットになっているので、自宅にいながらサロン並の美しい仕上がりが実現します。

色展開は全18色。

アッシュ系や緑がかった栗色など、なりたいイメージにあわせて選べる点も好評です。

<カラー展開>18色

<内容量>48g

<価格>オープン価格

<口コミ>

美容師の友人に薦められて使い始めました。 シャンプーとトリートメントでアフターケアできる点が気に入っています。 白髪もしっかり染まりました。

ほかではあまり見ないアッシュ系の色味があるので、リピートしています。 白髪染めをしているのに、髪がサラサラになるのでうれしいです。

まとめ

傷むのが当たり前だと思っていた白髪染めも、少しの工夫と商品の選び方で、ぐんとダメージを抑えられることが、お分かりいただけたでしょうか? いつまでも美しい髪色をキープして、毎日を楽しみましょうね♪

なお、白髪染めよりもさらに髪が傷まない「カラートリートメント」もおすすめです。

こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!

▶【2020年最新】白髪染めカラートリートメント20選!毛髪診断士のおすすめ

■参考資料
『女性の白髪・薄毛の悩みがなくなる方法』(PHP研究所)
『解決! 大人の髪のSOS』(講談社)

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