白髪染めをしたらかゆい、これまで平気だったのに突然かゆくなった、という経験はありませんか?
かゆみのトラブル回避には、自分の体質を知ることが大切です。
そこでこの記事では、白髪染めで起こるかゆみの原因と対処法、予防策までを紹介します。
■この記事で分かること
白髪染めでかゆみが出る原因は?
白髪染めをしてかゆみが出た場合、それは頭皮がダメージを受けているサインです。
かゆみの原因は大きく2つに分けられます。
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頭皮への刺激
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アレルギー症状
それぞれについて見てみましょう。
頭皮への刺激
白髪染めのあいだや直後にかゆみが出る場合は、刺激物質が直接頭皮に触れてかぶれてしまうことが原因です(「刺激性接触皮膚炎」と言います)。
美容室でカラー中に「しみてませんか?」と聞かれることがありませんか?
このときにかゆみやぴりっとした痛みを感じる場合は、カラー剤が原因の可能性が高いです。
山P
白髪染めを含むヘアカラーの多くには、脱色剤としてアルカリ剤や過酸化水素(酸化剤)が含まれています。
しかし人の体は弱酸性なので、肌が敏感な人にとっては刺激が強く、かゆみやフケなどの原因になります。
乾燥で肌の水分・油分のバランス崩れるなど、肌のバリア機能が弱っている場合も要注意です。
ジアミンアレルギー
白髪染めをした翌日以降にかゆみが出た場合は、アレルギーが原因です(「アレルギー性接触皮膚炎」と言います)。
白髪染めの中には染色剤として酸化染料が含まれており、その成分の「ジアミン(正式名称:パラフェニレンジアミン)」がアレルゲンになります。
<ジアミンアレルギーの主な特徴>
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半日後くらいからかゆみを感じる
→染めた直後ではなく、翌日以降に強いかゆみや赤みが出てくる -
ひどい場合、頭だけでなく顔全体がパンパンに腫れたり湿疹が出る場合もある
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カラーをして48時間後くらいが最もひどくなる
もし症状が軽くても、違和感がありながら白髪染めを続けると症状は悪化します。
かゆみやブツブツなどが出てきたら自分で対処せず、出来るだけ早く皮膚科専門医にかかりましょう。
アレルギーについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
▶白髪染めでアレルギーが出た…そんなあなたが今するべき対処法はコレ!
その他の原因
体調によって、白髪染めなど外部の刺激に敏感になることがあります。
例えば、以下の場合が考えられます。
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ホルモンバランスの変化による影響
→女性の場合、月経中は普段よりも肌荒れしやすいなど刺激に弱くなる場合がある -
寝不足や疲れなどで免疫力が低下している場合
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ホームカラーの際に、刺激の強い白髪染めにかぶれる
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カラー後にしっかり落としきれず薬剤が残っている場合
山P
体調が良くない日は白髪染めを避けましょう。
皮膚の刺激になる白髪染めやパーマなどは、よけいに肌荒れしやすくなるので注意が必要です。
白髪染めでかゆくなるのを防ぐには?
人によって原因は様々ですが、かゆみが心配な人でもやはり染めない訳にはいきませんよね…。
そこで、カラーの仕方・選び方を含め、白髪染め前後にできる予防策をいくつかご紹介します。
頭皮への刺激が原因の場合
対策①なるべく頭皮を避けて塗る
白髪染めが直接肌に触れないように、クシを使って髪の根元を避ける塗り方もあります。
これは染めムラができやすく難易度が高いので、美容室でやってもらうのがおすすめです。
また、染料にアレルギーがある場合は少しでも肌につくと荒れてしまい、洗い流しても、染めた髪自体が刺激になってしまいます。
肌が弱い人は、弱アルカリ性など刺激の少ないヘアカラーを選ぶことをおすすめします。
対策②保護クリームやオイルの使用
多くの美容室では、白髪染めの前に頭皮を保護するクリームやオイルを使います。
もし事前のケアが無い場合は、保護剤を使って欲しいことを伝えましょう。
クリームやオイルが肌のバリアの役割を果たし、刺激をやわらげます。
自宅でやる場合は、白髪染めやカラーリング時専用の「プロテクトクリーム」「スカルプサポートオイル」など市販で販売されているものを使うと良いでしょう。
対策③カラーの頻度を守る
白髪の量が増えてくると頻繁に染めたくなりますが、適切な期間を空けることが大切。
一般的にはひと月半~2か月に一度が目安です。
肌のターンオーバーは、成人であれば28日前後ですが、40代では45日周期になるという説も。
ターンオーバーを上回るサイクルで白髪染めをすると、頭皮や髪に過度な負担がかかるので、おすすめできません。
アレルギーが原因の場合
対策①パッチテスト
白髪染めに含まれる脱色剤や染毛剤に対するアレルギーの有無を、事前にパッチテストで確認することができます。
やり方は以下の手順で行います。
- ヘアカラーの1剤と2剤を指定の割合で小皿に取り、綿棒でよく混ぜる
- 確認しやすい場所(二の腕の裏側など)に、コイン大の大きさに薄く塗る
- 30分後と48時間後の2回、チェックする。
パッチテストで赤みやかゆみ、湿疹などが出たら、すぐに洗い落とし、その白髪染めは絶対に使用しないようにします。
過去に何も症状が出ていない場合や、ジアミンなどを含まない他の白髪染め製品を使う際にも、都度パッチテストを行うと安心です。
美容室でも申し出ればやってくれますが、テストの結果が出るまでに48時間(2日間)かかるので、テスト当日の白髪染めはできません。
対策②ノンジアミンカラーの使用
アレルギーのリスクを避ける一番の方法は、ジアミンを含まない白髪染め(ノンジアミンカラー)を選ぶことです。
ノンジアミンカラーは主に3種類あります。
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ヘアカラートリートメント
→植物や海藻由来の天然染料を含む - ヘアマニキュア
→髪の表面だけをコーティングして染める -
ナチュラルヘナ
→原料は天然のハーブ
★ヘアカラートリートメント
ヘアカラートリートメントは自宅で手軽に塗布でき、保湿・補修成分が含まれているので髪へのダメージが少ない点がメリットです。
下の画像のように、1回目、2回目、3回目と使い続けることで少しずつ髪の毛が染まるタイプなので、髪や地肌への刺激を最小限に抑えながら、少しずつ染めていきたい方には向いている商品といえるでしょう。
ただし普通の白髪染めよりも染める力が弱いため放置時間が少し長いことや色持ちが悪いことがデメリットです。
おすすめはコレ!
LPLP(ルプルプ)
特徴 |
トリートメントの中でも染まりやすいと人気があるノンジアミンの白髪用トリートメント。 海洋由来の保湿成分「ルプルプ Wフコイダン」が髪と頭皮に潤いを与えます。 |
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色展開 |
ブラウン、ベージュブラウン、ダークブラウン、 |
内容量 |
200g(約1ヶ月分) |
価格 |
3000円(税抜) |
【レビュー】
2度目の購入です。 白髪隠しの為にドラッグストアで購入した一般的な白髪用ヘアマニキュアで、頭皮のかぶれ、皮剥け、痒み、そして赤くなり腫れてしまい使えなくなり、前回お試しで購入し使ってみたところ悪化せず使えたので、これなら大丈夫そうなので使い続けてみようかな。
アレルギーがあるので 使っています。 他のトリートメントタイプも ためしましたが一番染まりが良いように思います。
★ヘアマニュキア
ヘアマニキュアは、白髪染めやヘアカラーと違い髪の毛のキューティクルを保護しながら染めるので、髪が傷みにくく自然なツヤが出るところが魅力です。
またヘアマニキュアを使っていれば、薬剤でキューティクルがコーティングされるため、紫外線から髪が守られ健康的な髪の毛が保たれます。
しかし、一度頭皮についてしまうと取れにくいので、皮膚から若干離して染めることで根元1、2mmが染まりきらず、白髪の染め残しが気になってしまうことも。
また自分で均一に塗るのが難しく、色持ちが良くない(2週間ほど)点もデメリットです。
おすすめはコレ!
ブローネ美髪ヘアマニキュア
特徴 |
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色展開 |
ティーブラウン、ライトブラウン、ブラウン、ダークブラウン、アッシュブラウン、ブラック |
内容量 |
72g |
価格 |
800円(税抜) |
【レビュー】
白髪染めをやめて白髪を伸ばしている間の白髪ぼかしに二ヶ月くらい使用しています。 白髪があるのは隠せないけど、染めてある部分と馴染むので、はっきり白黒にはなりません。 白髪染めで傷んでガサガサだった髪もやわらかさが戻ってきました。
一番ありがたいのは簡単に色が付くことですが、嫌なにおいもなく短時間で出来髪に優しいようです。 専用のくし部分をボトルに取り付け、出てくる泡をそのままなでつけるだけ。簡単です。 2つの液体を混ぜたりする必要はなく、残りが何度も使えます。 白髪の量にもよるでしょうが、顔回りのリタッチだけなら1本で数回使えます。
★ナチュラルヘナ
ヘナは100%植物由来なので肌や髪にやさしく、化学染料でかぶれてしまう人にも安心です。
また髪のハリやコシをアップさせる効果もあるので、トリートメント効果も期待できます。
しかし、他の白髪染めよりも放置時間が長く、染毛に時間がかかる(カラーして1時間以上置く必要があります)ことや、セルフで染める場合は、自分好みの色合いを出すのが難しい点がデメリットです。
山P
ヘナは単体で使用すると、オレンジに近い赤茶色に染まりやすいので、藍色に染めるインディゴなどの植物をブレンドし、自分好みの色に調整する必要があります。
おすすめはコレ!
【ナイアード 】ヘナ+木藍
特徴 |
藍色の染料として長い歴史を持つ木藍(モクラン)をヘナに配合した「ナイアード ヘナ+木藍」。 |
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色展開 |
茶系、黒茶系 |
内容量 |
100g |
価格 |
1,500円(税抜) |
<口コミ>
ずっと市販の白髪染めを使っていましたが、髪が痛みすぎてしまい、明るく染まりすぎるので困っていました。ナイアードのヘナを使い始めてから、髪にツヤやコシが出てきてビックリ。髪色も自然になりました!
月に1回使っていますが、髪がどんどん健康になってきたことを実感しています。自然な髪色も気に入っています。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分の目的と体質にあったものを上手に取り入れたいですね。
ノンジアミンの白髪染めやカラートリートメントについては、下記の記事もぜひチェックしてみてください。
▶ノンジアミンの白髪染めカラートリートメント、ヘアマニュキュア、ヘナおすすめ15選
頭皮トラブル予防のために!おすすめのヘアケア
肌トラブルがあったり刺激の強いカラー剤を使い続けたりすると、どうしてもかゆみなどが起きやすくなります。
そこで、白髪染め前後の対策にプラスしてぜひ取り入れたいのが、日常的な頭皮ケアです。
ここでは頭皮ケアのポイントと、おすすめのヘアケア製品をご紹介します。
頭皮ケアを習慣に
頭皮トラブルが起きる人は、肌のバリア機能が弱っている可能性があります。
頭がかゆいからといって何度も洗ったりすると、肌に必要な油分が奪われ、余計に荒れたりかぶれてしまうのでNGです。
日ごろから使うシャンプーやヘアケアが肌に負担になっていないか、見直してみましょう。
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シャンプーはアミノ酸系など肌に優しいものを使用する
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洗うときはゴシゴシこすらず、シャンプーを肌に乗せるイメージで洗う
⇒頭皮から出る皮脂は頭皮を保護する役割があるので、洗いすぎない点も重要 -
髪はなるべく早めにしっかり乾かす
⇒髪が濡れたまま寝ると頭皮に雑菌が繁殖しやすくかぶれの原因にもなる -
染めた後はカラー剤をしっかり落とし、シャンプーとトリートメントでケア
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カラーケア用のシャンプーやトリートメントもおすすめ!
⇒髪のダメージを抑えて色持ちを良くする効果あり
普段のヘアケアは低刺激のものを
毎日使うシャンプーやコンディショナーは、髪への刺激や負担が少ないものがおすすめです。
山P
洗浄力が強すぎるシャンプーは肌に必要な保湿成分を取ってしまうので、弱酸性で洗浄力がやさしいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
KAMIKAクリーム黒髪シャンプー
健やかな髪と頭皮環境をサポートする、クリームタイプのシャンプーです。
頭皮をマッサージしながらなじませて、3分置いてすすぐだけ。
頭皮と髪に嬉しい9種の植物エキスや3種類のオイルなどを配合し、しっとりツヤのある髪、頭皮改善や白髪対策にもアプローチします。
シャンプー・リンス・トリートメント・白髪染め後のパサつきケア・頭皮クレンジングがこれ1本でできるので、忙しい人にもぴったりです。
【レビュー】
今までどのシャンプーを使っても、パサパサ、細髪が改善されず悩んでいましたが、ダメ元でカミカさんのお試しを2袋注文し数日間使用してみました。初日から明らかに髪がしっとりし、翌朝のツヤ感には感動しました! 香りも優しく、クリームで頭皮をマッサージすることが心地よく大変気にいりました。 すぐに本体を注文し本日届きましたが、毎日のシャンプーが楽しみになり、50代でも 髪にコシが出てふんわりツヤ髪となり、ありがたく使わせて頂いております。
洗っている時は全く泡立たないので本当に汚れが落ちているのかなと不安になりますが、洗った後は頭皮がすっきりして髪もさらさら軽いです。 でも実は何よりも気に入っているのは、これ1本で済むのでかなり時短になることです。
公式サイトの定期便なら初回限定で65%オフ。
その後も割引価格で購入でき、休止や停止もできるので、無理なく続けやすい商品です。
【内容量】400g
【商品価格】定価:5,800円(税抜)
⇒ 定期便の場合、初回限定1,980円(税抜)
▼ 65%OFF!20日間返金保証付きで安心 ▼
髪質、頭皮タイプに合うものを
乾燥肌やオイリー肌など、髪がパサつきやすいなど、肌と髪のタイプも人それぞれです。
頭皮が乾燥肌しやすいなら、皮脂を取り過ぎず保湿効果もあるものを、皮脂が多いなら皮脂コントロール効果のあるものなど、体質に合うヘアケア製品を選びましょう。
白髪染めの場合、ノンジアミンでも他の化学染料や植物成分にかぶれる人もいるので、自分の肌に何が合うのかを知っておくことが大切です。
シャンプーブラシは使い方に注意!
頭皮ケアのためにシャンプーブラシを使っている人もいるかと思います。
ブラシを使うので爪で頭皮を傷つけずにムラなく洗え、頭皮のマッサージ効果も期待できます。
山P
力が強すぎると頭皮を傷つけやすく、頭皮ケアには逆効果!
手指で洗う時と同じように、やさしく押す感じで使いましょう。
また、シャンプー後そのままにしておくとカビが発生しやすくなります。
使った後はよく乾かして、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
まとめ
白髪染めは年々進化しており、染め方やカラーの選択肢も増えています。
かゆみを起こさずに出来るのが一番ですが、トラブルの原因と対処、予防策を知っておけば、万一かゆくなったときにも正しく対処できるはず。
アレルギーやトラブルの予防として、日頃の頭皮ケアも意識してみてくださいね。