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白髪が目立ち始めると同時に、“うねりが気になってきた…”という人は意外に多いものです。
でも、どうして他の髪はクセがほとんどないという人でも、白髪だけ変なうねりが出てしまうのでしょうか?
今回は、白髪がうねる原因を探ります。
自分でできる簡単な対策法もお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
うねる、パサつく、ツヤがなくなる…白髪の悩みは意外に多い!
白髪がだんだんと目立ち始めると、単にその色が目立つだけでなく、さまざまな悩みが生じてきます。
あなたの白髪、こんな状態になってはいませんか?
・うねる
・パサつく
・縮れ毛が増える
・ツヤがなくなる
・手触りが悪くなる
きっと、心当たりがある人は少なくないのではないでしょうか。
私の周りでも同じような悩みを抱えている人は多いです。
なぜ、このような髪のトラブルが起こるのでしょうか。
白髪特有の髪のトラブルが起こる原因5つ
白髪がうねる、パサつくなどのトラブルがなぜ起こるのか、その理由として主に5つの原因が考えられます。
順に見ていきましょう。
白髪がうねる原因1:髪の中に空洞ができる
1つ目に、「髪の中に空洞ができる」ことが挙げられます。
私たちの髪は、主にケラチンというたんぱく質でできていると言われていますが、細かく見てみると次のような割合で構成されています。
たんぱく質:約80%
水分:約12%
CMC脂質:約3.5%
メラニン色素:約4.5%
CMC脂質というのは、髪を保護しているキューティクル同士をつなぎ、髪の潤いを保ってくれるもの。
そして、約4.5%あるメラニン色素のおかげで、もともと白い色をしている私たちの髪は黒く見えています。
白髪になるということは、メラニンを作り出す機能が低下して髪を黒くすることができなくなった状態。
つまり、メラニン色素の部分がまるごと空洞になっている状態だと言えます。
約4.5%がスカスカになっている様子をイメージしてもらうと、わかりやすいでしょうか。
空洞があると、髪の中にあるさまざまな成分が均一になりません。
そのため、うねりや縮れなどが生じるのです。
また、空洞になった部分から髪に必要な水分や油分が逃げてしまい、結果、髪に潤いがなくなって、パサつきやすくなってしまいます。
さらには、メラニン色素は水となじみが良い「親水性」という特徴を持っているので、メラニン色素を失った状態である白髪は髪の水分が少なくなり、黒髪に比べてゴワゴワした手触りになったと感じる人が多いようです。
黒髪でも、うねりは起こる!
実は、黒髪でもうねりが出ることがあります。
特に、加齢とともにクセが強くなり、まとまらなくなるケースが多いようです。
この原因として、「髪の内部構造の偏り」が挙げられます。
髪の内側には「コルテックス」という細胞が詰まっているのですが、髪の断面図を見てみると、クセの内側はコルテックスが平行に並んでいます。
対してクセの外側は、コルテックスがねじれて並んでいるのです。
このように、コルテックスが偏って分布していることによって、白髪でなくてもクセやうねりが生じます。
白髪がうねる原因2:加齢による頭皮のたるみ
年齢を重ねると、頭皮の弾力が次第に失われて、たるんできます。
これは、フェイスラインがもたついてくるのと同じ原理です。
頭皮がたるむと、頭皮の毛穴も引っ張られるように歪んでしまいます。
その歪んだ毛穴から髪が生えてくることで、髪の毛がうねったり縮れたりするのです。
手触りも悪く、ボコボコと凹凸を感じますし、ツヤもできにくくなってしまいます。
いわゆる「天使の輪」ができなくなるのは、加齢による頭皮のたるみが原因だと言えそうです。
白髪がうねる原因3:髪に十分な栄養が行き届いていない
過度なダイエットや不規則な食生活、睡眠不足、ストレス過多などが原因で、髪に十分な栄養が届いていない場合、通常より細く痩せた毛が生えてきてしまい、うねり毛や縮れ毛の原因になると言えます。
また、たとえ食事で十分な栄養を摂っていたとしても、頭皮の血流が悪ければ、摂取した栄養を運ぶことができません。
血行不良も、うねり毛の原因のひとつです。
白髪がうねる原因4:度重なる白髪染めなどによるダメージ
カラーリングや白髪染め、パーマなどによって髪がダメージを受けると、髪を保護しているキューティクルがはがれていきます。
そのため、メラニン色素がなくなった空洞部分からだけでなく、キューティクルがはがれたところからも髪に必要な水分が逃げていってしまいます。
その結果、髪が乾燥してパサつき、うねり毛につながります。
白髪がうねる原因5:ホルモンバランスの変化
加齢によって女性ホルモンが減少すると、皮脂の分泌量が低下します。
すると、髪の潤いが不足するので、湿気が多い日は特に、過剰に水分を吸収してうねりが強く出ることがあります。
これらの原因を見てみると、生えてきた白髪がうねるというよりも、エイジングなどの原因で何かしらのトラブルを抱えた髪にうねりが生じ、その髪が白髪になることが多いと言えそうです。
今すぐレスキュー!白髪のうねり対策
ここからは、白髪のうねりや縮れ毛の対策法をご紹介していきます。
対策1:スタイリングにひと手間かける
髪のうねり対策、1つ目はスタイリングで対応すること。
特に前髪はクセが出やすく、額にはりついてしまうこともありますよね。
髪を乾かすときのコツは、少し髪を引っ張りながら、方向をそろえること。
根本にドライヤーを当てながら左右に引っ張ると、しっかりとうねりが伸ばせます。
ヘアアイロンなどを使う場合は、均一に熱を与えることを意識しましょう。
あまり高温をあて続けると、髪へのダメージが大きいので要注意です。
対策2:頭皮マッサージ
たるんだ頭皮を改善し毛穴を引き締めるには、頭皮に適度な刺激を与えて、血流を良くすることが第一。
凝り固まった頭皮では、栄養を運ぶことができません。
そこでおすすめしたいのが、頭皮マッサージです。
美容院やエステなどでプロにお願いするのも良いですが、できれば自分でも意識的に頭皮をマッサージしましょう。
毎日の習慣にできることが一番なので、たとえばシャンプーをするとき、ついでに頭皮をマッサージすると、無理なく続けられます。
指の腹をつかって、頭皮全体をやさしく、しっかり揉みこむようにマッサージするのがコツ。
血行促進になるだけでなく、毛穴の奥に詰まった汚れまで落とせるので、一石二鳥です!
ただし、爪を立てたり、痛いと感じるほど強い力で揉むのはNG。あくまでもやさしく、気持ち良いと感じる力加減を意識してください。
頭皮マッサージについて、もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
▶頭皮の血行促進が白髪予防に効く!効果的な頭皮マッサージ 6選
対策3:生活習慣を見直す
健康な髪を育むために必要な栄養をしっかりと頭皮まで運ぶためには、食事内容を見直すことが重要です。
ただし、髪に良いと言われている栄養素はたくさんありますが、特定の食品だけを集中して食べることはおすすめできません。
コツは、いろいろな食品をバランス良く摂ること。
忙しくて食事を改善するのは難しいという人は、サプリメントなどを利用するのも一つの手です。
また、睡眠不足も白髪などのトラブルの原因となります。
夜眠っている間に新しい毛母細胞が作られ、メラニン色素の生成へとつながるため、しっかりと睡眠時間を確保することがとても大切です。
時間だけでなく、睡眠の質も重要。
寝る直前までテレビやスマートフォンを見ていると、脳が休息モードになりません。
眠る少し前から照明を落とし、お風呂に浸かって体をあたためる、好きな音楽をかけてリラックスするなど、質の良い睡眠がとれるような環境を作っておきましょう。
さらには、白髪の大敵がストレスです。
私たちの体は、強いストレスを受けると自律神経の乱れを引き起こします。
その結果、メラニン色素を作る働きが悪くなったり、筋肉が緊張して血管が収縮することにより血行不良が生じたりします。
好きな香りを嗅いだりしてリラックスできる環境を作る、好きなことに没頭する時間を捻出するなど、ストレスを溜めない生活を送るよう意識することも大切です。
対策4:エイジングケア・白髪ケアに対応したシャンプーに替える
3つ目の対策は、毎日のシャンプーをエイジングケアや白髪ケアに特化したものに替えるということです。
この方法が、もっとも手軽で実行しやすいかもしれません。
じつは、市販されているシャンプーには、髪に必要な脂分や水分まで奪ってしまう強い成分(合成界面活性剤)が含まれているものが多いのです。
価格や見た目のデザイン、CM、口コミなどいろいろなきっかけがあると思いますが、毎日使うものだからこそ、慎重に選ばなくてはなりません。
ポイントは、髪に潤いを与える成分や、ダメージケアできるもの、そして頭皮ケアができるシャンプーを選ぶこと。
毛髪診断士としておすすめしたいのが、KAMIKA(カミカ)というクリームシャンプーです。
KAMIKAは、泡ではなく濃密なクリームで汚れを包み込んで落とす、話題のクリームシャンプー。
注目は、ヘマチンとメリタンという2つの白髪ケア成分が配合されている点です。
メラニンの生成をサポートしてくれるだけでなく、白髪染めの色持ちを良くしてくれる効果も期待できます。
また、気になる合成界面活性剤は使っておらず、植物由来のクレンジング成分で頭皮の汚れをスッキリと落としてくれます。
シャンプーだけでなく、コンディショナー、トリートメント、白髪ケア、頭皮クレンジングと、1本で5役を担ってくれるオールインワンシャンプーという点も、忙しい女性にピッタリです。
まとめ
白髪のうねりやパサつきなどの悩みは、年齢を重ねた証拠…。
でも、日々のケアで予防することは可能です。
今回ご紹介した3つの対策は、今日から始められるものばかりです。
肌だけでなく髪もエイジングケアを意識して、いつまでも美しい髪を維持しましょう!