目次
- 「チロシン」はなぜ白髪に良いの?
- チロシンが含まれている食物はコレ!
- もっと効率よく!チロシンの吸収をアップさせる食べ合わせは?
- 忙しいときは、このメニューでOK!
- それでも難しい場合は、サプリメントを上手に利用しよう!
白髪染めなど外側からの対策はもちろんですが、どんな食べ物や栄養素を摂れば白髪を内側から予防できるかは、白髪が気になっている人にとって知りたいところですよね。
今回は、最近白髪ケア商品などで話題の成分「チロシン」をクローズアップ、どのような働きをするのか、そしてどんな食材に含まれているのかをご紹介します。
効果的に摂取する食べ合わせや裏技もご紹介するので、最後までお見逃しなく!
「チロシン」はなぜ白髪に良いの?
私たちの髪は、もともと色がついていません。いわば、誰しもはじめは白髪の状態です。
それが、メラノサイト(色素細胞)の働きによって作り出されたメラニン色素が髪に取り込まれることで、黒髪に見えるという仕組みです。
つまり、メラノサイトで十分な量のメラニン色素が作り出せなくなってくると、髪を黒くすることができなくなり、結果的に髪が白いままの状態=白髪になるというわけです。
このメラニン色素を作る過程で欠かせないのが、今回のテーマである「チロシン」。
「チロシン」は、タンパク質を構成する 20 種類のアミノ酸の一つです。
メラニン色素はチロシンを原料とし、チロシナーゼというメラニン合成酵素の働きによって作られることがわかっています。
白髪ができる理由については、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
▶髪の色は元々白だった!白髪対策の鍵は【メラニン】?白髪の原因とメカニズム
メラニン不足=チロシン不足!? 白髪ケアにはチロシンを摂ろう!
メラニン色素が不足する理由には、加齢や遺伝、精神的ストレスなどいくつか挙げられますが、栄養不足であることも大きな原因のひとつ。
体の内側から白髪予防をするためには、メラニン色素の生成を促す成分であるチロシンを積極的に摂ることが重要です。
ちなみにチロシンは、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモン、ドーパミンなど神経伝達物質の原料であり、代謝や自律神経の調整などを行う甲状腺ホルモンのもととなる成分でもあります。
チロシンの健康面での効果としては、
・うつ病の改善
・集中力アップ
・白髪の予防
などが挙げられますので、白髪に悩む人以外でも積極的に摂りたい栄養素なのです。
では、どのような食べ物を食べれば、チロシンが摂取できるのでしょうか?
次の章で詳しく見ていきましょう。
チロシンが含まれている食物はコレ!
「白髪を少しでもなくしたい!」という人のために、チロシンが豊富に含まれている食べ物をピックアップしていきます。
・チーズ
・大豆
・たけのこ
・落花生
・アーモンド
・魚介類
・鶏肉
・牛乳
・カツオ
これらが、特にチロシンが多く含まれている食品です。
ちなみに、たけのこを茹でると出てくる白い粉を見たことがある人もいると思いますが、あれこそチロシンが結晶化したものです。
チーズの表面や生ハムの断面などに見られる白い斑点も同様です。
詳しいチロシンの含有量に関しては、次の表を参考にしてください。
※チロシンの1日の摂取量は、150mg/kg(体重50kgの人の場合は、7500mg)までが安全な量だとされています。
ただし、妊娠中や授乳中などの場合は、この限りではないのでご注意ください。
もっと効率よく!チロシンの吸収をアップさせる食べ合わせは?
ここまでチロシンが豊富な食材をご紹介してきましたが、ここからはただ食べるだけでなく、より効率よくチロシンを摂取するためのポイントをご紹介します。
・糖質と一緒に摂る
チロシンは、糖質とあわせて摂取すると吸収率がアップすると言われています。
そのため、ごはんやパン、うどんなどの主食、野菜であればイモ類やカボチャ、とうもろこしなどと一緒に食べることをおすすめします。
・大豆を食べる場合は、動物性食品をプラスする
大豆はチロシンが豊富な食材のひとつですが、動物性食品をプラスすることで、チロシンの吸収率をより高めてくれます。
肉、魚、貝、卵などを使ったメニューを意識すると良いでしょう。
・ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEを同時に摂取する
チロシン(アミノ酸)は単体で摂取するよりも、他の栄養素とバランス良く摂った方が効率よく体に吸収されます。
特に、アミノ酸代謝に関連するビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEを一緒に摂ることがおすすめです。
各ビタミンが含まれる食品は、次の通りです。
ビタミンB6:かつお、まぐろ、レバー、バナナ
ビタミンC:柑橘類、緑黄色野菜
ビタミンD:魚介類、きのこ類、卵類
ビタミンE:ナッツ類、うなぎ、たらこ、アボカド
・ヨード(ヨウ素)が豊富な食材と一緒に摂る
ヨード(ヨウ素)とは、人間の健康を維持するために必須なミネラルの一種で、ホルモンの機能を高める重要な栄養素です。
チロシンの吸収率をアップさせる働きはありませんが、白髪ケアに効果的だと言われている栄養素なので、チロシンとWのパワーで白髪予防に励むのもおすすめです。
ヨードはワカメやひじき、昆布などの海藻類に多く含まれるので、食事の際はぜひ意識してみてください。
忙しいときは、このメニューでOK!
できるだけチロシンを効率よく摂取したいと思っても、仕事などが忙しくてゆっくり料理する時間がないというときもありますよね。
そんなときのお助けメニューをご紹介します。
・豆腐にかつお節を乗せて冷奴
かつお節には、チロシンのもととなるフェニルアラニンが豊富です。
豆腐もチロシンが豊富な食材なので、豆腐にかつお節をふりかければ、チロシンの摂取量が増やせます。
・チーズトースト
忙しい朝でもすぐにできるチーズトーストは、手軽にチロシンを摂取できるお助けスピードメニュー。
・おにぎり(たらこ・おかか)
コンビニなどでおにぎりを買うときは、たらこかおかかを選ぶと、チロシンが補えます。
それでも難しい場合は、サプリメントを上手に利用しよう!
ここまで、チロシンの吸収率をアップさせる食材やお手軽メニューをご紹介してきましたが、毎日の食事からチロシンを十分に摂取するのは、忙しい現代人にとってなかなか難しいものです。
そこで、サプリメントを上手に利用しましょう。
チロシンが含まれているサプリメント
・L-チロシン (リッチパウダー)
国産原料&国内生産、主成分の量を開示、できる限り添加剤を入れないなど、安心・安全をモットーにした「L-チロシン」。1日3粒の摂取が目安です。
【価格】90粒、1ヶ月分:1,512円(税込)
【原材料】L-チロシン、ソルビトール、結晶セルロース、ショ糖脂肪酸エステル、微粒二酸化ケイ素、ステアリン酸カルシウム、ビタミンB6
・L-チロシン(NOW foods)
NOW foods(ナウフーズ)は、アメリカに数多あるサプリメントメーカーのなかでも特に認知度が高いメーカーのひとつ。1日1~3粒を食間に飲むことを推奨されています。
【価格】500mg、120カプセル:580円(税込)
【原材料】ゼラチン(カプセル)、ステアリン酸マグネシウム(植物源)およびステアリン酸(植物源)
このほかにも数種類ありますが、海外の製品も多いため、含有量や飲む際の注意点などをしっかり確認したうえで服用するようにしましょう。
白髪ケアにおすすめのサプリメント
集中的に白髪ケアをしていくには、チロシンだけではなく、そのほかの髪や頭皮に良いとされている栄養素も一緒に摂ることをおすすめします。
たとえば、体内で生成することができないアミノ酸のひとつである「L-リジン」は、成長ホルモンの分泌を促す働きがありメラノサイトを活性化する効果が期待できます。
リジンについて詳しくはこちらの記事もご覧ください 。
▶白髪にいいと話題の「L-リジン」とは?育毛やダイエットにも効果あり!
水溶性ビタミンの一種である「パントテン酸」は、エネルギー代謝や脂肪酸の合成など全身の組織細胞の健康を維持するための栄養素。
摂取量が不足することで、抜け毛や白髪の増加につながると言われています。
「亜鉛」は皮膚や粘膜の健康を維持する栄養素であり、体内で生成できないミネラルなので、食事やサプリメントから積極的に摂取するよう意識するとよいでしょう。
それぞれのサプリメントを探して飲むことはもちろんですが、あれもこれも…と一度に複数の種類を服用するのも大変です。
そこでおすすめしたいのが、L-リジンやパントテン酸、亜鉛など髪に良いと言われている栄養素がぎゅっと詰まったサプリメント「ブラックサプリEX」です。
医師監修の信頼できるサプリメントであり、1日3粒で白髪ケアに必要な9種類の栄養素を手軽に摂ることができます。
モンドセレクション金賞を受賞した確かな品質も、安心安全なポイントです。
【価格】90粒、約1ヶ月分:1,993円(税抜)※初回限定・公式サイト価格
【原材料】オルニチン、亜鉛含有酵母、黒ごま末、赤ワインエキス末、L-リジン、ゼラチン、パントテン酸カルシウム、でんぷん、ビタミンC、ビオチン、ステアリン酸カルシウム、アルギン酸
今回は、白髪予防に良いと言われているチロシンについて詳しくお伝えしました。
白髪予防のために大切なのは、バランスのとれた食事に加えて、効率よく欲しい栄養素を摂取できるサプリメント。
今回ご紹介した食品やメニュー、サプリメントをぜひ参考にして、体の内側から白髪ケアに励みましょう!