頭皮の血行促進が白髪予防に効く!効果的な頭皮マッサージ 6選

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白髪予防に効く!効果的な頭皮マッサージ

「白髪が気になる」「年々ボリュームがなくなり、髪が寂しくなってきた」など、人によって髪に関する悩みはさまざまですが、いずれの悩みにも共通する解決ポイントがあります。それは、「頭皮の血行を良くして健康な状態に保つ」こと!

今回は、白髪や抜け毛などの髪に悩みを持つすべての人へ、髪と頭皮の深い関係からすぐに実践できるマッサージ法までを一挙にご紹介します。

 

健康的な髪のヒミツは「頭皮の血行」にアリ!

健康的な髪のヒミツは「頭皮の血行」

育毛剤のCMなどで、ただ育毛剤をつけるのではなく、頭皮をしっかりマッサージしながら使っている様子を目にしたことはありませんか? これはなぜでしょうか?

 

頭皮の血流アップ=栄養が行き渡る&老廃物が溜まりにくくなる

あるヘアケアメーカーの調査によると、頭皮の血流量が多い(血行が良い)人ほど髪のハリやコシが高い傾向にあり、しかも髪が太いという結果が出たそうです。

これには、次のような頭皮と髪の仕組みに理由があります。

髪の根もと部分にある毛乳頭は、毛細血管から運ばれてきたたくさんの栄養を吸収します。そして毛乳頭のすぐ側にある毛母細胞が、これらの栄養をもとに細胞分裂を繰り返して、髪が作られていくのです。

けれども、頭は手足と同様に毛細血管の末端にあるため、ただでさえ栄養が行き渡りにくい部分。なおかつ、頭皮は自分では動かせない部分なので、放っておくと血流が悪くなり、凝り固まってしまいがちです。その結果、十分な栄養が届かず、結果的に抜け毛や薄毛につながってしまうというわけです。

頭皮の血行を良くし、毛母細胞までしっかりと栄養を届けるためには、頭皮をマッサージすることが大切! 美容院などで、定期的にヘッドマッサージをしてもらっている…という人もいるのではないでしょうか。

頭皮の血流アップbefore・after

また、頭皮の血行が良いと、栄養だけでなく不純物や老廃物を運び出し、体外へ排出してくれる効果もあります。

健康な髪を作り、抜け毛を防ぐには、頭皮の血行促進がキーポイントということですね。

 

頭皮の血行促進は白髪の予防にも◎

頭皮の血行促進は、薄毛だけでなく白髪の予防にも効果があると言われています。

私たちの髪は、もともと白い毛に毛母細胞の働きによって作り出されたメラニン色素がつくことで、黒髪に見えています。つまり白髪は、何らかの原因によってメラニンを作り出すことができなくなり、髪が白いままになっている状態。

メラノサイトの働き1
メラノサイトの働き2
メラノサイトの働き3

白髪ができる原因は遺伝や加齢などさまざまですが、「頭皮の血行不良による栄養不足」もそのひとつとして挙げられます。

というのも、髪を黒くするメラニンを作り出すためには、メラノサイト(色素細胞)にまで栄養を送ることが必要不可欠。頭皮が血行不良の状態では栄養が行き届かず、メラニンを作り出す働きが悪くなり、白髪へとつながってしまう恐れがあります。

逆に言えば、たとえ遺伝や加齢などの要因があったとしても、頭皮を健康な状態に維持することで、白髪予防ができると考えられるのです。

 

理想はフカフカで柔らかい頭皮!白髪予防に効く頭皮マッサージ

白髪予防に効く頭皮マッサージ

それでは早速、頭皮の血流を促すためにおすすめの頭皮マッサージを見ていきましょう。

白髪ケアとしてマッサージをする前に、まずは自分の頭皮を触ってみましょう。頭頂部や耳周り、髪の生え際などを両手の指の腹でゆっくり押してみます。ものすごく痛い、指が入らないくらい硬い、反対にブヨブヨと弾力がない場合は要注意! 頭皮状態に赤信号が灯った状態です。

理想は、押すと気持ち良く、頭皮がしっかり動くこと。さあ、フカフカで柔らかい頭皮を目指して、マッサージを開始しましょう!

まずは、基本的なマッサージを3種類ご紹介します。

 

頭頂部のマッサージ

頭頂部は、白髪が出やすい場所のひとつです。両手を広げて頭頂部を抱えるようにし、指の腹でぐいぐいともみほぐします。痛気持ちいいと感じる箇所は、小刻みに揺らして刺激しても◎。

また、両耳をつなぐ線と頭の正中線が交わるところに「百会(ひゃくえ)」というツボがあります。このツボも、少しずつ圧を加えて刺激すると良いですよ。

 

側頭部のマッサージ

続いて側頭部、顔の横(耳の上あたり)にある筋肉を意識しながら、もみほぐしましょう。こめかみから頭頂部に向かって、小さな円を描くようにマッサージするのがコツです。

 

後頭部のマッサージ

最後は、頭の後ろの部分です。耳の後ろにある骨の出っ張りから、少しずつ頭頂部に指をずらしてほぐしていきます。また、首の筋の外側、うなじのくぼみにも「風池」という壺があり、首のコリによく効くと言われています。気持ち良いくらいの力加減で、ぐっと圧をかけましょう。

 

頭皮マッサージはいつやるといい?

基本的には気が向いたときにやるのが一番なのですが、特に効果的な頭皮マッサージのタイミングは「朝と夜」です。

実は、頭皮の血流量は日中に多くなり、夜から朝にかけて減少すると言われています。そのため、朝と夜にマッサージをすることで、減少した血流量をアップさせることが期待できます。

ただし、每日習慣づけるにはなかなか難しいですよね。そこでおすすめは、シャンプーのついでにマッサージすること。これなら忘れづらいですし、頭皮マッサージをしながら髪を洗うことで、毛穴の奥に詰まった汚れまでスッキリ取り除くことができますよ。

ただし、注意点もあります。

強くマッサージすれば血行も良くなりそうに感じますが、あまり強く押しすぎると毛細血管が傷ついてしまう恐れがあります。あくまでもやさしく、気持ち良いと感じる程度の力加減にとどめましょう。

爪をたてることもNGです。頭皮はとても柔らかくデリケートなので、爪で引っ掻いて傷つけてしまい炎症を引き起こす可能性もあります。指の腹を使って、やさしくマッサージしましょう。

 

ほかにもある!ユニークなマッサージ3選

頭皮マッサージと言えば、いまご紹介したような方法がいわゆるスタンダード。でも、世の中にはちょっとユニークで効き目がありそうなマッサージ法もあるんです。

 

頭皮も髪もしっとり!「白ごま油頭皮マッサージ

白ごま油頭皮マッサージ

ごまは、健康に良いと言われている食材のひとつですよね。最近話題なのが、白ごま油を使った頭皮マッサージ

『薄毛・白髪に効く!「白ごま油うがい」』(オレンジページ・刊)によると、スーパーなどで手に入る白ごま油を約100℃で加熱処理することで、より肌に浸透しやすい「若返り白ごま油」が作れるのだそうです。

手のひらに若返り白ごま油を大さじ1程度取り出し、そのまま軽く温めます。そして、シャンプー前の乾いた髪の状態になじませ、ゆっくりと頭皮をマッサージ。全体的にくまなくマッサージできたらすぐに洗い流してもいいですが、髪にタオルを巻いてそのまま10分置くと、乾燥しがちな髪や頭皮がしっとりと潤います。

 

頭や首周りの筋肉がほぐれる!「割りばしリラックス」

割りばしリラックス

頭皮の血行不良が髪や頭皮に悪影響を与えることはすでにお伝えしてきましたが、血行不良を引き起こす原因のひとつに「食いしばり」があります。

林歯科院長の林晋哉先生は、『薄毛・白髪に黒髪が復活!最強育毛術』のなかで次のように述べています。

現代社会に生きる私たちは、日々のストレスによって、知らず知らず歯を食いしばることが多くなり、そのせいで側頭筋が緊張して、頭皮の血行が悪くなりがちです。”

『薄毛・白髪に黒髪が復活!最強育毛術』より引用

つまり、食いしばることで口周りから頭全体、首周りに過度なストレスがかかります。そうすると、毛細血管が収縮するため、頭皮の血行が悪くなってしまうのです。

そこで林先生が提案しているのが、「割りばしリラックス」です。特に、耳周りに白髪が多い人に効果的ですよ。

やり方は簡単、あお向けになり、割りばしを1本口の上に置いたら、そのまま全身の力を抜いて30分ほどリラックスします。このとき、割りばしを噛まないように気をつけて。

この姿勢を続けることで、自然と体の余分な緊張が解け、側頭筋が緩んで頭皮に栄養が行き渡るそうですよ。

 

脱毛症の名医が薦める「爪もみ」

脱毛症の名医が薦める「爪もみ」

最後にご紹介するのは、脱毛症の名医である永野医院院長 永野剛造先生がおすすめする「爪もみ」です。

『薄毛・白髪に黒髪が復活!最強育毛術』のなかで、永野先生はこう述べています。

“髪と爪はどちらも皮膚の一部で、末端に位置する組織です。したがって、交感神経の緊張で頭皮の血流が不足している人は、指先の血流も悪くなっているケースが少なくありません。
(中略)
つまり、爪は全身の血流状態が現れる場所なのです。爪もみを行えば指先の血流がふえ、交感神経の緊張も緩和されます。”

『薄毛・白髪に黒髪が復活!最強育毛術』より引用

爪もみのやり方は、爪の生え際から2mmほど指の付け根側を刺激するだけ。テレビを見ながら、本を読みながらでも気軽に行えるので、三日坊主の人でも続けやすいマッサージ法ではないでしょうか。


以上、定番から変わり種まで、さまざまな白髪に効果があるマッサージ法をご紹介しました。美しい黒髪は、健康な頭皮から。そのために、ぜひ日常的に頭皮マッサージを取り入れてみてくださいね。

参考書籍
『薄毛・白髪に効く!「白ごま油うがい」』(オレンジページ・刊)
『薄毛・白髪に黒髪が復活! 最強育毛術』(マキノ出版・刊)

 

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