鏡を見ていて前髪に白髪を見つけると、気になりますよね。
白髪の生え始めは、前髪の生え際や分け目だけに出てくるイメージがありますが、前髪だけに白髪が目立つ人も少なくないようです。
どちらにしても老けて見えたりだらしなくなりがちなので、早めに対策したいですよね。
今回は、前髪だけに目立つ白髪の原因と、ケースごとの対策をご紹介します。
目次
白髪はなぜ生えてくる?
前髪の白髪について詳しく触れる前に、まず基本的な知識として、白髪が生えてくる原因を知っておきましょう。
白髪が増える原因は?
髪の毛は、もともとは無色(白髪)ですが、髪の毛を作る毛母細胞と同じところにある毛色素細胞(毛母メラノサイト)中でメラニン色素が作られ、この色素によって黒く見えます。
何らかの原因でメラニン色素を作る働きが弱まる、または作られなくなると、白髪になります。
メラニン色素が不足し白髪になる原因は、主に以下の3つです。
遺伝
両親や家族の誰かが白髪だったり、髪質が似ている場合は、遺伝の可能性があります。
例えば親が若白髪で、本人も普通の生活をしていても20代前半から白髪が生えている、などの場合は、遺伝の要素が大きいといえるでしょう。
加齢
メラニン色素を作る毛母メラノサイトの働きは、加齢とともに低下します。
一般的に40代頃から白髪が気になり始め、50~60代で白髪が増えてくる人が多いです。
その年代以降の白髪は、ケアをしながら手入れをするのがおすすめです。
ストレスや病気
あるとき急に白髪が増えた場合や、明らかに一部分だけに白髪が多い場合は、不規則な生活などのストレスや病気が原因という可能性もあります。
病気ではありませんが、女性では出産前後からホルモンバランスが変わって白髪が増える人もいます。
こういった体調の変化やストレスも、髪の状態に影響を与えます。
前髪だけに白髪が多く生える原因は?
白髪の生え方や進行状況には、人種間の差や個人差があります。
また男女差もあり,男性では後頭部や側頭部から頭頂へ広がるのに対して,女性ではより全体的に(広範囲に)生える傾向があります。
では、前髪だけに白髪が目立つ原因として考えられるのは、どんなことでしょうか。
前髪の白髪は自分で見ても気づきやすい、目立ちやすいこともありますが、特定の場所に白髪が多い場合、体の不調や外的なストレスが白髪の生える位置と関係していることもあります。
詳しく見ていきましょう。
原因①前髪の白髪は目立ちやすいため
前髪の白髪は単純に、ドライヤーをしたり髪をかき上げたときに気づくので、前頭部に多く感じてしまうことがあります。
鏡で後頭部を見ることは少ないので自分では気づきにくいですが、実は後ろから見ても白髪がちらほらしている、、、という状態かも知れません。
原因②眼精疲労から血行が悪くなるため
外から受ける心身のストレスも白髪の原因になります。
最近多いのが、PCやスマホに起因するものです。
電子機器の使用時間が長いと目を酷使するため眼精疲労となり、前頭部(こめかみや目の周り)の血行が悪くなって、前髪に栄養が届きにくくなることがあります。
適度な休憩をとって目を休め、頭部の血行を促すために、ホットタオルやアイマスクで目の周りを温める、頭皮や目の周りをマッサージするなどしてケアしましょう。
目の疲れも和らぎます。
原因③紫外線によるダメージのため
春夏の強い紫外線も原因の1つです。
前髪の分け目は、紫外線を浴びすぎると頭皮や色素細胞がダメージを受けて、健康な黒髪を作れなくなることがあります。
定期的に分け目を変えたりUV対策スプレーをするなどして、頭皮を刺激から守りましょう。
原因④胃腸の不調のため
白髪の生える場所は、体調とも関係しています。
前頭部の白髪の場合は、胃腸の不調(便秘、消化不良、痔など)と関係があると言われています。
暴飲暴食を避けて、冷たいものを取りすぎないように心がけましょう。
食事では根菜類など体を温めてくれるものや消化の良いものを取るのもおすすめです。
前髪以外に生える白髪の原因は?
白髪の生える場所は体調と関係していると書きましたが、前頭部の場合は胃腸の不調、側頭部の場合は肝機能、後頭部なら腎臓や泌尿器系など、白髪の生える場所で体の不調が推測できると言われています。
白髪がいつも同じところに生える、一部分だけに集中しているという人は、体の一部分の働きが弱っているかも知れません。
以下の記事も参考にしてみてください。
▶白髪が同じ場所から生えてくる原因は?つむじ、こめかみに多い人は○○が理由だった!
白髪の量別・前髪の白髪対策方法
前髪を含め、白髪が生えてきたらそれは体の変化のサインです。
一度生えた白髪が黒くなることはほぼないので、そのままにせず、状態に応じたケアをしましょう。
前髪だけに数本の場合
まだ少量の場合は、白髪を切るか、白髪が目立ちづらい髪型にすることをおすすめします。
切る場合は白髪をつまんで、根元からカットします。
はさみは眉カット用の小さなものを使うと良いでしょう。
はさみを横に入れると他の髪を切ってしまうこともあるので、斜めか縦方向に入れると切りやすいです。
前髪の白髪は、髪型を変えるだけでも目立ちにくくなります。
手軽にできるのは、前髪の分け目をジグザグにしたり、カーラーやヘアアイロンなどでふんわりとしたヘアスタイルにすることです。
まっすぐのラインで平面的に髪を分けてしまうと生え際の白髪が目立ちやすいので、ぼかしてしまいましょう。
髪がぺたんとしないので、ボリュームアップ効果も期待できます。
前髪を上げている場合は、前髪を作るのもおすすめです。
おでこ周りやこめかみ、生え際の白髪を自然にカバーすることができます。
ただし薄めの前髪だと老けて見えてしまうので、厚めに作ると良いでしょう。
▶白髪が目立たない髪型は?ヘアアレンジ&髪型で気になる白髪を隠す方法
前髪にある程度まとまってある場合
全体的に染めるほどではないものの、分け目を変えても白髪に気づくくらいに増えてきたら、白髪隠しを使うのがおすすめです。
気になる生え際や分け目につけて馴染ませてから5分ほど乾かせばOKなので、急な外出時なども手軽に隠せて便利です。
細かい部分に塗りやすいマスカラタイプ、広めの範囲もムラなくカバーしやすいファンデーションタイプ、初心者でも使いやすいコームタイプなど、複数の種類があるので、白髪の範囲や使い勝手に応じて選ぶと良いでしょう。
白髪隠しは一時染めなのでシャンプーで落ちますが、色素が残って使い続けると着色できるものもあります。
かなり多い場合
白髪が目立つほど多い場合、白髪隠しでムラなく継続的にカバーするのは難しいので、前髪だけ部分染めをすることをおすすめします。
市販の白髪染めで部分染めをする場合は、できるだけ髪や頭皮を傷めないよう、先ほど紹介した白髪隠しで徐々に色がつくタイプの白髪隠しや、ナチュラルヘナなどの化学染料・ジアミン系酸化剤を使用していないタイプの白髪染めを使うのがおすすめです。
広い範囲にまとめて染めたい場合は、シャンプーのたびに少しづつ染められるヘアカラートリートメントもおすすめです。
幅広い世代に支持されているヘアケアブランドKAMIKAには、使い続けるうちに白髪が染まる白髪隠しと白髪染めヘアカラートリートメントがあります。
髪と頭皮をいたわりながら染められる「ポイントヘアカラー」
ブラシタイプで白髪の根元から手軽に使えます。
ジアミンフリー、髪の補修・保湿成分配合で、髪と頭皮の健康をサポートしながら徐々に色づく、部分染めに最適なポイントヘアカラーです。
白髪と髪のケアが同時にできる「白髪染めカラートリートメント」
傷んだ髪を補修するヘマチン・メタリンや天然由来の美容成分をたっぷりと配合。
シャンプー後に使うことで徐々に色をなじませながら、艶のある美髪に導きます。
なお、セルフカラーは、白髪の状態によっては色調整や染める範囲を決めるのが意外に難しいので、初めて染めるなどで心配な場合は、美容室で相談するのも良いでしょう。
抜くのはNG!
白髪が気になるとつい抜いてしまいたくなる人も多いと思います。
また、「白髪を抜いたら増える」という話がありますが、実際には抜いても増えることはありません。
しかし、一度白髪が生えてきた毛穴からは、抜いてもまた白髪が生えてきます。
さらに、無理に髪を抜くと、毛穴周辺の皮膚や毛細血が傷ついて、炎症などのトラブルのもとになることや、髪の毛自体が生えてこなくなる(薄毛の原因になる)可能性もあります。
こうしたトラブルを避けるためにも、白髪は抜くのではなく、量に応じて根元からカットするか、白髪隠しなどでカバーするのが基本です。
前髪の白髪をこれ以上増やさないためのケア方法
これまで述べてきたように、前髪の白髪には体調やストレスが関係している場合があるので、ケアによって予防することも可能です。
白髪のカバーとあわせて行いたいケアをまとめます。
頭皮マッサージ
髪に必要な栄養が届くように、頭皮マッサージで頭部の筋膜をほぐし、血行を促してあげましょう。
おでこから生え際、生え際から頭頂部へは指の腹で押すようにしながらもみほぐし、最後に耳の後ろから鎖骨へと指全体でなぞるようにして流してあげるとすっきりします。
頭皮マッサージは、薄毛予防や顔のリフトアップにも効果的です。
髪に良い栄養を取る
亜鉛や葉酸など、髪に良い栄養を含む食べ物(牛肉、卵黄、ほうれん草など)や、メラニンの原料になるアミノ酸「チロシン」を含む食べ物(青魚、大豆、卵など)を普段の食事に取り入れたり、これらのサプリメントをプラスするのもおすすめです。
ただ、これだけを食べれば髪に良いという食べ物はなく、栄養の吸収率なども考えると、上記を参考にバランスの良い食事を取ることが大切です。
ストレスをためない
タバコ、睡眠不足、暴飲暴食などのストレスは、髪も含めて正常なターンオーバーや成長を妨げる原因になります。
ストレス過多による不調は髪だけに留まらないので、ストレスをためやすい生活習慣は見直しましょう。
頭部への刺激を避ける
過度なダメージもメラニン色素の生成に悪影響を及ぼします。
紫外線が強い春夏は、帽子やUVスプレー、日傘などで紫外線を避ける、きつく結ぶ(分け目が引っ張られるような)髪型は避けるなど、強い刺激は避けましょう。
まとめ
前髪の白髪の原因と対策をご紹介してきました。
現代社会では、目を酷使するデスクワーク、夏の強い紫外線、不規則な生活など、前髪の白髪の原因になりそうな要素がたくさんありますが、体調やストレスが原因の場合は生活を見直すことが予防につながります。
今回ご紹介した白髪ケアアイテムや方法も参考にしながら、対策をしてみてください。